給付の対象となる災害の範囲
学校の管理下の災害について給付の対象となることは以前も述べましたが、具体的にどのようなものが対象となるのでしょうか。もう少し掘り下げて説明してみたいと思います。公式ページではこちらで説明をしています。
出典:独立行政法人日本スポーツ振興センター学校安全WEB
災害の種類をみると大きく、負傷、疾病、障害、死亡の4つが縦に書いてあります。
負傷とは怪我のこと、疾病とは簡単に言うと病気のことです。
負傷については、「その原因である事由が学校の管理下で生じたもので、療養に要する費用の額が5,000円以上のもの」とだけあります。
それに対し、疾病は「その原因である事由が学校の管理下で生じたもので、療養に要する費用の額が5,000円以上のもののうち、文部科学省令で定めているもの 」とされています。
負傷はその原因である事由が学校の管理下で生じたものであれば幅広く認められるにも関わらず、疾病はそのなかから文部科学省令で定めているものに限定されているわけです。
では具体的にどのようなものが給付の対象となるのでしょうか。
ここで紹介されているのは、以下の8つです。
•学校給食等による中毒
•ガス等による中毒
•熱中症
•溺水
•異物の嚥下又は迷入による疾病
•漆等による皮膚炎
•外部衝撃等による疾病
•負傷による疾病
詳細は「独立行政法人日本スポーツ振興センター災害共済給付の基準に関する規程」に定められています。
基準に関する規定については学校や設置者で請求に関わる方は読んでおいた方が良いかと思います。
私自身も読んでみて、伝えられることをまとめてまた別の記事で書こうと思います。
今回の記事でお伝えしたいのは、負傷については、学校の管理下の災害が原因であれば幅広く認められるけれども、疾病は限定されたものしか対象とはならないということです。
たとえば、登校後に生徒が体調不良を訴えて保健室に来たとき、それが風邪のような症状であった場合にいつどこで何が原因で風邪を引いたのか特定ができません。自宅で家族間で感染したインフルエンザの可能性もあれば学校で生徒間で感染した感冒の可能性もあります。
なので災害共済給付制度では通常の学校生活における風邪などは給付対象とはなりません。趣旨としてはたとえ体調不良を訴えたのが学校であったとしてもその原因が不明であるからだと思われます。