災害共済給付について私が知っていることを皆さんと共有したい

学校でのいじめや教師による不当な指導(体罰)などによるけがや適応障害について

2019/01/03
 
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本サイトは、災害共済給付制度の理解を深めることを目的としています。災害共済給付とは、一般的には「学校の保険」「スポーツ保険」「スポ振」「安全会」などと呼ばれることが多いのですが、正確には「災害共済給付制度」といいます。学校(「保育園」「幼稚園」「認定こども園」などを含みます。以下同じ。)の設置者、学校の先生、学校の先生を目指す方、学校にお子様を通わせている保護者の方、様々な方がご覧になることを想定しています。ただ一点だけ御注意いただきたいことがあります。それは、本サイトが給付の可否を断定するものではないということです。本サイトの情報をもとに請求の手続きを進めていただけたらと願いますが、最終的な給付の可否については日本スポーツ振興センターの審査結果によります。給付ができないようなことももちろんあると思いますが、きちんと手続きを踏めば適正な給付を受けることができるものを1件でも多く救いたいと思います。

学校は複数の人間による社会生活の場ですから様々なことがあります。
それぞれの子どもや教職員に個性があり、それぞれの抱えている事情がある中での集団生活ですから中には力のあるものから力のないもの、弱いものに対する「いじめ」「体罰」のようなことが起こっているようです。
少なくてもそのような報道を耳目にすることはありますし、私自身も経験したことがありました。

お互いに平等な立場での議論であれば問題ないのでしょうけれども、一方が大きな力をもち、他方が抵抗することができないくらい差がある中で一方的な悪口や攻撃がされるのであればそれは問題でしょう。

そして、いじめや体罰の対象に自分自身がなるよりも、自分の子どもが「実はいじめにあっていた」「実は体罰にあっていた」というのは親にとって非常に許しがたいことです。
それが同級生からいじめであれ、上級生からのいじめであれ、先生からの体罰であれ、自分が我慢すれば良いのではなく、子どもが被害を受けていることを知れば多くの親は強い怒りを感じることでしょう。
それは当然のことです。
学校の関係者は学校内でいじめや体罰がないよう十分に気をつけなくてはいけませんね。
このことについては、現場では、多くの学校の先生が常に心がけていることで、体罰をしてしまったり、いじめを見て見ぬふりをする先生は少数派であると信じたいです。

さて、災害共済給付制度(「学校の保険」「安全会」「スポーツ保険」)において学校におけるいじめ、教師による体罰などはどのように扱われるのでしょうか。
まず、それが単純にけが(負傷)の場合、何が原因でけがをしたのかわかりやすいので災害共済給付の請求を進めることができるのではないかと思います。
学校内で誰かが児童生徒をケガをさせてしまった場合などは、加害者が児童生徒であれ、教職員であれ、災害共済給付制度を活用することができるとされています。そして、災害共済給付制度は、児童生徒間の加害行為による災害に対しては、特に悪質な加害行為を除き、個々の案件を勘案しつつ、児童生徒の救済という観点から、被害児童生徒へ支給を行い、加害児童生徒の保護者へ損害賠償の求償権の行使等を差し控えているそうです(公式Q&A参照)。
今後ずっとこの扱いが続くかどうかは不明ですが、少なくとも現状ではそのような扱いのようですから学校の管理下の「いじめ」「不当な指導」などによってケガをしてしまった場合には災害共済給付の活用を第一に考えて良さそうです。
ただ、これが負傷ではなく疾病の場合にはちょっと難しいところがあるように思います。
以前の記事でも扱ったように負傷と疾病では審査の基準が異なるからです。(参照:疾病について

災害共済給付の基準において、いじめや体罰について規定があります。

精神的な負担が継続的に加わったことにより発症したと認められる心因反応などの疾患(注44)(注45)

44  ここにいう「精神的な負担が継続的に加わった」とは、精神的な苦痛をもたらすような行為が継続的に行われた場合をいう。
 例えば、いじめ、体罰等を給付の対象とする。
45  教師の正当な教育活動における指示・注意などは前記注44でいう「精神的な負担が継続的に加わった」には含まない。

なるほど、これを見ると疾患【疾病】についても基準を満たせば給付の対象となると考えて良さそうです。

規定上からはここまでしか読み取ることができませんでした。
個人的な見解についてはここに掲載することは適当ではないと思いますので、自粛しておきたいと思います。
ご相談などありましたら、お力になれるかどうかはわかりませんが、お問い合わせくださいね。
お子様たちの健やかな成長を願っています。

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本サイトは、災害共済給付制度の理解を深めることを目的としています。災害共済給付とは、一般的には「学校の保険」「スポーツ保険」「スポ振」「安全会」などと呼ばれることが多いのですが、正確には「災害共済給付制度」といいます。学校(「保育園」「幼稚園」「認定こども園」などを含みます。以下同じ。)の設置者、学校の先生、学校の先生を目指す方、学校にお子様を通わせている保護者の方、様々な方がご覧になることを想定しています。ただ一点だけ御注意いただきたいことがあります。それは、本サイトが給付の可否を断定するものではないということです。本サイトの情報をもとに請求の手続きを進めていただけたらと願いますが、最終的な給付の可否については日本スポーツ振興センターの審査結果によります。給付ができないようなことももちろんあると思いますが、きちんと手続きを踏めば適正な給付を受けることができるものを1件でも多く救いたいと思います。

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